施工実績

教育・体育施設

宮崎学園

【設計要旨】

この計画は、学校の運営を続けながら同一敷地内で全面建替えをおこなうというもので、出来るだけ仮設校舎を作らずに建替え計画を実行する、というのが重要なテーマである。そのため、工事を1期、2期、3期と分けて、既存施設をうまく利用しながら工事を進めるように計画した。1期工事で普通教室棟を、2期工事で管理特別教室棟を建設し、3期工事で外構（駐車場）を整備して、敷地内に校舎を建設することなく工事を進めることが出来た。
配置計画としては、校舎は2つの中庭を持つロの字型となっているが、教室棟を東西軸に配置し、普通教室棟は南面させることを基本としてる。廊下は幅員を特に広くとることで（中廊下有効3.6ｍ、片廊下2.5ｍ）明るくのびのびとした空間が構成出来た。

建物外観はメインアプローチのある管理棟東面を石とタイル棟で構成し、アールで構成されたデザインを取り入れることで、重厚で気品のある外観となっている。生徒昇降口部分は、各階を基壇状に構成しその頂部に円形時計台を設けているが、旧宮崎女子高のシンボルであった円形校舎を偲ばせるものとなっている。